2023年8月3日
今週末8月5日(土)は、旭川にて第33回 烈夏七夕まつりが開催されます!
多くの企業が参加し、山車や踊りなどそれぞれのこだわりを前面に発揮したパフォーマンスをします。
今年度は三津橋産業も若手を中心に参加致します😊
その中でも毎年、旭川の家具業界の方々が集まり、木を使った特徴的な山車を用いて町中を練り歩きながら「木組」と彫られた木札を道行く人に配り歩いています。(1000個も配るらしいです!)
年によって木札に使われる樹種が変わるそうです!
この木札は2017年より配布を始めたらしく、これまでナラやチェリー、ウォルナットなどを使用した木札を作成・配布してきたそうです。
今年度は、三津橋産業から木札の材料となる「ニレ」の製材を、協賛として寄付いたしました!
木札の加工を「株式会社モッコウ」さん、レーザー刻印を「株式会社ササキ工芸」さんが担当され、せっかくの機会ということで、取材をさせてもらいました。
株式会社モッコウは、マスタークラフトマンである佐藤さんとグラフィックデザイナーである弦間さんが2022年に設立された、木工クラフト製造・販売を行う会社です。
現在はOEMが中心らしいですが、今後自社商品を開発し販売していきたいとのことでした。
旭川デザインウィーク(ADW)の際には、旭川デザインセンターにて端材を用いた斬新でハイセンスな展示をされており、そのデザイン性で一際目を引いていました。
今回は製材の状態から木札の形に加工する様子を取材させてもらうため、加工現場にお邪魔致しました。
お忙しい中ありがとうございます!
普段は見る機会がないような木製品加工用の機械がたくさんありました。
作業の流れとそのようすは以下のようになります。
木札の状態になりました!
ニレの特徴的な、柾目面に見られるモザイクのような横線模様(放射組織)がよく表れています。
放射組織の部分がギラギラと光沢をもっていて、この特徴に対して好みは分かれそうですが個人的にはこの独特さについて好意的に感じています。
1枚1枚かなり違った表情が見られるので、そこが表情豊かという気がして、なんだかいいなーと感じます。
見学時に佐藤さんはさささーと軽く加工をされていましたが、実際1000枚の木札を同じように加工するのは難しそうだなと、素人ながらに感じました。
当社の製材がだんだん形になっていく様子を見ると、わくわくいたします😊
ササキ工芸さんは、旭川を代表する木工クラフト製造・販売会社です。
ササキ工芸さんの作品は様々なお店で目にする機会が多く、人気のある商品を多く世に輩出されていることがわかります。
最近では、「supernova」や「pirikamonrayke(ピリカモンライケ)」という新事業を立ち上げ、今まで木材業界で行われていないような、新しいことに挑戦されています。
「pirikamonrayke(ピリカモンライケ)」では、全国に数多く存在するものづくり企業とのコラボレーションを図っており、最初の取組みとして京都の伝統工芸とのコラボレーションを行い、漆や金箔などの加飾が施された木製品を販売されています。
旭川デザインセンターで実物を見ることができます。
aiデータを出力できるそうで、データに従ってどんどんレーザー加工されていきます。
徐々に文字や図形が浮かび上がってきます。
一度に120枚加工していき、120枚分表裏レーザー加工するのに90分程かかるそうです。
1000枚分なので全て終えるのに最低2日はかかるとのことでした。
加工後の木札からは木の焼けた香りが漂い、燻された良い香りがしました。
木札の表面には「木組」という文字が刻印され、裏面には旭川デザインウィークのロゴと年度が刻印されています。髪の毛ほどの細さのものまでレーザーで対応できるそうで、かなり細かい文字までしっかり刻印されていました。レーザー加工すごい!
ありがたいことにサンプルをいただきました!うれしいです😊
厚7×幅35×長70(㎜)のサイズ感となっています。
当日は穴に紐が通された状態で配布されるそう。
ぜひぜひ当日は「木組」を見つけて、木札をもらってくださいませ!
当日はあまり天気は良くない予報ですが、無事開催されることを祈っています🌞
モッコウさん、ササキ工芸さん、見学・取材をさせていただきましてありがとうございました!
普段見ることのできない、貴重な経験をさせていただきました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します!