2021年10月12日
中秋の名月、一カ月ほど前ですが、皆さんはご覧になられましたか?
今年はちょうど満月にあたる年だったので、特に大きく明るかったですね。
来週10月18日は十三夜にあたり、十五夜の次に美しい月を見ることができます。
昔は秋の収穫に感謝をしながら、十三夜の月を楽しんでいたようです。
何百年も前から、人は綺麗な月を見て感謝しながら、歌を詠み楽しんでいたと思うと、
より一層月が輝いて見えますね。
筆者も十三夜の月を楽しみにしています。
さて、そうした月を見上げ眺めることとは逆に、上から下を眺めることになる
ちょっとしたテクノロジーのお話をしようと思います。
テーマは「ドローン」です。
ドローン とは?
無人飛行機のこと。自動飛行が可能で、何か役割や目的のために飛行させるという点でラジコンと異なる。 小型のものから超大型のものまで、形なども多種多様。 雄のハチ(Drone)が語源。
ドローンという言葉、最近耳にすることが多いのではないでしょうか。
近年、利用が進んでいるドローンですが、その活用の可能性はまだまだ未知数です。
実際に使い挑戦してみることで、その可能性を引き出す、ということで
弊社でもドローンを導入し、その活用を模索しながら進めています。
ドローンの飛行計画や操縦、解析などは現在、情報技術課にてすべて行っております。
今回は、三津橋建設でのドローン活用例を紹介したいと思います。
幌加内某所にて
道路に沿って防雪柵を取り付けるという計画があります。
どのように施工をするのか、線だけの図面があるのですが、それだけだと実際どこに施工すればいいのか、イメージが湧きにくいです。
うーん…線と文字だけで何がなにやらですね。
周辺がどんな様子なのか、どういった環境なのかなど、これだけだとわかりにくいですよね。
どの範囲の、どこを施工するのか、など全体が把握できてかつ場所のイメージができる、
わかりやすい空中写真 兼 図面を作るのが目的のひとつです。
まずは、実際の状況をドローンで写真を何枚も撮っていき、空中写真を作ります。
グーグルマップをイメージしていただけるとわかりやすいです。
グーグルマップのような真上からみた写真を作っていきます。
撮影した写真を組み合わせて、一つの画像にすることで、正しい空中写真ができます。
綺麗に一つの画像になっていますね。
こうした現況がわかる写真をつくること、そして現況を知ることが、もう一つの目的です。
これは真上から見た状態になっていますが、実は3Dで見ることができます。
こちらも綺麗な3Dになっています。
自分で作業をしていて何ですが、
なんだか自分が高度な技術を持った、凄い人になった気分に…
実際は、便利なソフトとドローンの技術のおかげで、比較的簡単に作ることができます。
できあがった空中写真に、先ほどの図面を重ねていきます。
標識などの目印となるものを基準に、図面と空中写真をぴったり重ねていくのですが、
中々骨の折れる作業です。
微調整を繰り返しながら、合わせていきます。
完成しました。
これを用いることで、現況を把握しつつ、施工・作業を行う場所の確認がよりしやすくなります。
ちょっとしたことかもしれませんが、こうした創意工夫の積み重ねで、
作業効率が高まったり、安全面がより確実になるのではないかと思います。
三津橋建設でのドローン活用例をご紹介しました。
こうした空中写真をメインにしたドローンの利用可能性はまだまだ大きいと感じます。
人間がわざわざ山へ行かなくても、森林のようすを確認できるようになることで
森林管理や林業の作業がしやすくなるなど、
林業・木材業界でもその利用の幅が広がれば、大きな助けになると感じます。
新たな価値を見つけるため、筆者もドローンと一緒に試行錯誤しようと思います。